中国輸入ビジネスをしていたり興味がある人だと、無在庫販売という言葉を聞いたことがあるかと思います。
特にタオバオから仕入れをしている事業者の方だと無在庫販売を行っているという事業者は多いです。
今回はタオバオの無在庫販売とメリット・デメリット、無在庫販売をする上でのポイントについて徹底解説します!
タオバオの無在庫販売とは
タオバオの無在庫販売とは、自社で在庫を持たずに商品の販売を行い、商品が売れてから仕入れをする販売方法のことです。
従来の販売方法では商品の仕入れをしてから販売をしますが無在庫販売では商品が売れてから商品の仕入れを行い、配送をします。
そのため仕入れの費用を抑えられたり、在庫を抱えるリスクを回避したりすることができます。
タオバオで無在庫販売をする時の流れ
タオバオで無在庫販売をするまでの流れは以下の通りです。
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中国輸入代行業者に依頼する
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販売する商品をタオバオから探す
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ECサイトを開設する
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ECサイトに集客をする
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商品を販売する
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商品の注文をする
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エンドユーザーに配送する
無在庫販売の流れについて解説します。
1.中国輸入代行業者に依頼する
タオバオで無在庫販売をするには、まず中国輸入代行業者に依頼をするところから始めましょう。
中国輸入代行業者を活用することで、商品の質を担保できたり輸入に関する手続きを任せることができます。
また、CrossStockの場合平均配送スピードを短縮できたり、自動発注を行うことができるので発注作業やエンドユーザーからの問い合わせにかかる時間を削減できるので、売り上げを向上するための施策を行うのに時間を割いたりブランディング向上のための施策を行ったりすることができます。
2.販売する商品をタオバオから探す
中国輸入代行業者に依頼をしたら、実際に販売する商品をタオバオで探しましょう。
タオバオで商品を探すにはタオバオのアカウントを作成する必要があるので、タオバオの登録を行いましょう。
タオバオでアカウントを作成する方法はこちらの記事をご覧ください。
タオバオの登録・ログイン・アカウント作成方法について徹底解説!
3.ECサイトを開設する
次に、商品を販売するECサイトを開設するようにしましょう。
タオバオで探した商品を自社のECサイトに登録して、ユーザーが購入できるようにしましょう。
タオバオの無在庫販売におすすめのECサイトについては、後半で解説しています。
サイトによっては無在庫販売が禁止されている可能性があるので確認してから行うようにしましょう。
4.ECサイトに集客をする
ECサイトを開設して商品を販売できる状態ができたらユーザーをECサイトに集客して商品を販売しましょう。
ECサイトへ集客する方法はSNSやSEO、広告出稿などがあります。
SNSでの集客をする際はInstagramやTikTok、XやYouTubeなどを活用しましょう。
また、SNS広告を活用することでよりスピーディーに集客を行うことができるので活用をしましょう。
CrossStockではSNSや広告を活用したECサイトへの集客に関しての相談も乗っています。
気になる方はぜひご相談ください。
5.商品を販売する
ユーザーがECサイトを訪問したからといって必ず商品を購入してもらえるわけではありません。
商品を購入してもらうための工夫をする必要があります。
魅力的な商品画像を設定したり、商品の魅力が伝わるような説明文章を書いたり、商品の使い方などのブログ記事を書いたりして少しでもcvrが向上につながるようなことを行いましょう。
6.商品の注文をする
ユーザーに商品を購入してもらうことができたらタオバオ代行業者に商品の発注を行いましょう。
CrossStockでは、自動発注システムを導入しているので手動での発注作業が不要です。
ECサイトで商品が売れるたびに自動で発注を行うことができます。
また、17時までの注文であれば商品を即日出荷できます。
7.エンドユーザーに配送する
商品の注文が行われると、タオバオ代行業者が買い付けをします。
倉庫に入庫し、検品やタグ付け、梱包などの物流加工が行われます。
その後、中国から日本に輸送。
商品が日本に届くと、エンドユーザーの元へ配送されます。
中国輸入で商品が到着するまでの流れについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【商品到着するまでの流れ】中国輸入で仕入れをしてから商品を受け取るまでの流れを徹底解説!
タオバオで無在庫販売に向いている商品
タオバオで販売しているからといって、全ての商品が無在庫販売に適しているわけではありません。
タオバオで無在庫販売に向いている商品を紹介します。
アパレルやアクセサリー、インテリアなどがおすすめです。
タオバオで無在庫販売をするメリット
タオバオで無在庫販売をするメリットは以下の通りです。
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最初の費用を抑えることができる
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キャッシュフローが良い
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さまざまな商品を扱うことができる
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在庫リスクを回避できる
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トレンドを反映しやすい
タオバオで無在庫販売をするメリットについてそれぞれ解説します。
最初の費用を抑えることができる
無在庫販売は最初にかかる費用を抑えることができます。
事業を立ち上げたばかりの頃だと、初期費用を投資しにくいと思います。
しかし、無在庫販売を行うことで注文が入ってから仕入れを行うので、仕入れにかかる費用を遅らせて最初の費用を抑えることができます。
キャッシュフローが良い
先ほど説明した通り、無在庫販売では商品が売れてから仕入れを行います。
在庫を持たないので、比較的リスクを減らした状態で運営ができます。
さまざまな商品を扱うことができる
無在庫販売では商品が売れてから仕入れを行うので、販売時点ではさまざまな商品を扱うことができます。
「売れるかどうか分からないけど販売してみたい」
「ブランドの方向性を変えたいけどいきなり全部変えるのは怖い」
など、考えたことがある事業者の方は多いかと思います。
無在庫販売であればまずは販売をして、PVやカート追加数、売れ筋を見てからメインで販売していくかどうかを判断できます。
特にアパレルであれば商品の特徴やコンセプト、ジャンルなどさまざまあります。
そのため、幅広い商品を扱えるのは無在庫販売の大きなメリットです。
在庫リスクを回避できる
無在庫販売の最大のメリットは、在庫リスクを回避できることです。
通常の有在庫販売であれば、商品を仕入れてから販売を行います。
同じ商品であっても、カラーやサイズごとに仕入れを行う必要があります。そのため、同じ商品であっても売れるカラーと売れないカラーで在庫状況が変わる可能性があります。
しかし、無在庫販売だと注文がなければ仕入れを行わないので在庫リスクを抱えることがありません。
商品が売れてから仕入れを行うのは無在庫販売の最大の特徴です。
有在庫で販売する際も、売れ筋や人気商品の特徴がわかってから行うことで在庫を抱えるリスクを最大限回避することができます。
トレンドを反映しやすい
トレンドを反映しやすいのも無在庫販売の特徴です。
タオバオで販売している商品であればすぐに販売をして仕入れができるので、スピード感を持ってトレンドを反映することができます。
タオバオで無在庫販売をするデメリット
タオバオで無在庫販売をするデメリットは以下の通りです。
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利益率が高くない
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エンドユーザーに届く商品の状態を確認できない
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検品をしないと不良品や画像と違う商品が届く可能性がある
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想定している配送期間で届けられない可能性がある
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競合に模倣される可能性がある
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在庫切れになる可能性がある
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売りたい商品がタオバオにない
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春節や大型連休に商品が発送されない
タオバオで無在庫販売をするデメリットについてそれぞれ解説します。
利益率が高くない
有在庫販売と比べると利益率が良くないのは無在庫販売のデメリットです。
無在庫販売は注文が入るたびにエンドユーザーまで個別で商品の発送を行います。
一気に大量に仕入れをする有在庫販売と比べると利益率が高くない可能性があります。
エンドユーザーに届く商品の状態を確認できない
無在庫販売でもっとも気をつけるべきなのが、商品の状態がエンドユーザーに届くまで分からないことです。
有在庫販売や仕入れを行っていると、エンドユーザーに届く前に商品の状態が分かります。
しかし、無在庫販売で検品を行わないとエンドユーザーが想定していない不良品や商品画像と異なる商品が届いてしまう可能性があります。
そのため無在庫販売を行う場合は検品を行うようにしましょう。
中国輸入に関する検品はこちらの記事をご覧ください。
【中国輸入で検品はいらない?】不良品を減らす方法や中国輸入で検品が重要な理由について徹底解説!
検品をしないと不良品や画像と違う商品が届く可能性がある
先ほど説明した通り、検品をしないと商品の状態が分からないので検品をしないと不良品や画像と違う商品が届いてしまう可能性があります。
そのため、検品は欠かせない工程です。
タオバオで違う商品が届いてしまった時の対処方法と防ぐ方法についてはこちらの記事をご覧ください。
想定している配送期間で届けられない可能性がある
タオバオに限らず、中国仕入れサイトでは想定している期間に商品が届かない場合があります。
配送に時間がかかったり、商品が紛失されていたり、不良品が混ざっていたりすると商品が届かない場合があります。
タオバオで想定していた期間に届かない理由と原因についてはこちらの記事にて解説しています。
タオバオで注文した商品が届かない3つの原因と5つの対策を徹底解説!
競合に模倣される可能性がある
タオバオで無在庫販売を行うデメリットは、競合や他社に模倣される可能性があることがあります。
仕入れをしている商品やセラーが分かると模倣をされる可能性があります。
そのため、自社ブランドだけが持つ独自性やオリジナリティを出す必要があります。
在庫切れになる可能性がある
どれだけ売れている商品でも、タオバオ上で在庫切れになる可能性があります。
ECサイト上で販売を停止していないと、エンドユーザーは購入したけどタオバオで売り切れになっているので仕入れができないといったことがあります。
また、評価が良くないセラーを活用しているとタオバオ上は販売をしているが実際には商品がないといったこともあります。
CrossStockではタオバオの在庫データとECサイトのシステムを連携させているので、在庫切れの無駄な発注を防ぐことができます。
売りたい商品がタオバオにない場合がある
タオバオから仕入れをする以上、タオバオにない商品を仕入れすることができません。
そのため、こんなデザインの商品だったら売れる。といった仮説があってもタオバオにないと商品を仕入れることができません。
春節や大型連休には商品が発送されない可能性がある
中国では春節や大型連休に入ると通常より配送が遅くなったり、連休明けにしか配送されなかったりします。
そのため事前に告知をしていないと配送に関する問い合わせが増えたり、リピートしてくれなくなったりします。
タオバオの春節や大型連休次の対応についてはこちらの記事で解説しています。
タオバオの春節(旧正月)と春節終了後の商品配送や顧客対応について徹底解説!
無在庫販売をする際に気をつけるべきポイント
無在庫販売をする上で気をつけるべきポイントは以下の通りです。
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無在庫販売が禁止されているサイトは使わない
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キャッシュを確認する
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セラーごとの不良品率を確認する
それぞれのポイントについて解説します。
無在庫販売が禁止されているサイトは使わない
サイトによっては無在庫販売が禁止されている場合があります。
無在庫販売が禁止されているサイトは以下の通りです。
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Amazon
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メルカリ
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ラクマ
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Yahoo!ショッピング
また、上記以外にも無在庫販売が禁止されているサイトはあるので事前に確認をするようにしましょう。
キャッシュを確認する
売り上げや仕入れにかかる費用だけでなく利益まで確認するのも無在庫販売をする上で欠かせません。
「売り上げは出ているけど利益を見てみるとそこまで出ていない。」
「思ったより送料や手数料がかかっていて意外と利益がない。」
そのような事業者の方もいます。
なので商品の仕入れ金額以外も確認して、利益を確認するようにしましょう。
セラーごとの不良品率を確認する
ある程度売り上げが出てくるとエンドユーザーから商品に関する問い合わせが来るようになるかと思います。
セラーの評価を気にせずに仕入れを行っていると、商品画像と届いた商品が違うといった内容の問い合わせや、不良品が届いたといった問い合わせが来る場合があります。
そのような問い合わせが多い商品やセラーを使用するのを辞めて別のセラーを活用するようにするのがおすすめです。
また、CrossStockでは不良品の自動検知を行っているので将来的にキャンセルする見込みのある商品を事前に知ることができます。
そのため、検品時に不良品を見極めたりエンドユーザーに届く前に検知することが可能です。
無在庫販売におすすめのカート
無在庫販売におすすめのカートを解説します。
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Shopify
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BASE
それぞれ解説していきます。
Shopify
タオバオで無在庫販売をするならShopifyは欠かせません。
Shopfyを活用している事業者の方だと、タオバオで自動発注ができます。
また、自社のブランドに合った世界観をサイトでデザインできたり、リピーター施策やcvr向上の施策を実施できたりできます。
BASE
できるだけ初期費用をかけずにスモールに無在庫販売を始めたいという人にはBASEがおすすめです。
Shopifyよりもできることが限られていたりしますが費用を抑えたいという人はまずBASEから初めて、売り上げが出てきたらShopifyに移行するのがおすすめです。
また、現在CrossStockではBASEをご利用されている方限定で、BASEからShopifyへの以降を行っています。
タオバオから仕入れをしていてBASEをご利用されている事業者の方はぜひご相談ください。
まとめ
今回はタオバオで無在庫販売を行う上でのメリットやデメリット、無在庫販売をする上でのポイントについて解説しました。
新しくブランドをスタートさせたい、在庫を抱えずに販売をしたいという事業者には無在庫販売はとてもおすすめです。
無在庫販売のメリットとデメリットを理解した上で行うのが重要です。
「これから無在庫販売を行いたい」
「既に無在庫販売をしているけど商品の質を良くしたい。配送期間を短縮したい」
こんなことを思っている事業者の方はぜひCrossStockにご相談ください。
また、CrossStockでは無在庫販売はもちろん、有在庫販売もできます。
事業のフェーズによって無在庫販売と有在庫販売を使い分けましょう。